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セラピスト冥利

セラピストとしての気づきを与えてくれた今日のクライアントさん。

彼女が来てくれたのは今回で4回目。

今日は心臓Ver.

心臓とは『愛と安全の中心』を意味する。

それがここで出てくる、アロマ音叉®︎トリートメントの凄さよ。

彼女は、なかなか自分の心を開示しない方だった。

そもそも自分で自分の気持ちに気づかれているのかも疑問。

正直、セッションをしていてもほぼ気づきのシェアはなし。

大概の方は、回を重ねるごとに何かしらの気づきがあって、

「もっと自分を知りたい!」

「自分を変えていきたい!」と意欲が増していく。

だが、今日来てくださった彼女はほぼなし。

セッション中にお話をしても、

「どうなのかなぁ。そうなのかもしれない。」

となんだか他人事のような返答。

回を重ねてもアロマ音叉®️トリートメント特有の気づきはなく、

「ラポールが気づけていないのかなぁ。」と感じ、

ただ、トリートメントが気持ちよくて受けに来てくださっているようだった。

それでも、コンスタントに受けにきてくださってはいた。

「気づきを与えられていない。」と思っていたのは、

私のエゴだったんだな。

今日、初めてポツリと気持ちを話してくださった。

「私、実はこのままで良いと思っているのかも。」

ご本人は一応アファメーションで、

「もっとバリバリ仕事をします。」という内容のことを毎回おっしゃていた。

それもどことなく、本当にそう思っているようには感じられなかった。

アファメーションを言わなくてはいけないから、とりあえず言っているような。

Photo by STIL on Unsplash

そんな感じなので、何か変わっているかというと、

何も変わることもなく、変わりたいという意思が強くなっている様子もなかった。

そして、今日。

実は変わりたくない願望があることを話してくださった。

本人は、「もっと仕事をしたい!」という思いはある。

でもご主人は働くことを、あまり良くは思っていないらしい。

「別に、君が一生懸命働かなくても僕の稼ぎで生活できるだろ?」と

よく言われているとのこと。

本人は、「自分でしっかり仕事がしたい。」と思っているつもりだったらしい。

でもふと、今日の心臓Ver.を受けていて浮かんできたのは、

「”私は養ってもらえる“という安心感を味わいたかったのだな。」ということ。

「”私ももっと働きたい”というとことで、

『君は働かなくても僕が食べさせてあげるよ。』

と言ってくれるのを待っていたのかも。」とおしゃった。

StockSnapによるPixabayからの画像 

初めて本心を言ってくださった瞬間。

セッションをしている時に「変わりたいとは思っていないかな。」

とは感じていたけれど、そういうことだったのか。

私はセラピストとして彼女に接することで、本音を引き出せたと思った。

セラピストの仕事ってこういうことなんだよな、と。

本人が「仕事をもっとしたい。」と言っているのだからと、

私がどうにかしようとしていたら、この言葉は聞けなかったと思う。

あくまで自分で変わっていくのに寄り添い、お手伝いする。

決してセラピストが誘導するようなことはしない。

その結果が、本当の自分の思いに繋がった瞬間だった。

私の好物(笑)『真実の探究』

セラピスト冥利に尽きる瞬間だった。

このままの自分でいるのも良し。

自分の本当の思いを知った上で、変化していくのも良し。

クライアントさんが望む方向へ寄り添うのが私の役目。

こんな瞬間に立ち会えたことに感謝。

そして、これからの彼女がどう進んでいかれるのか、楽しみだ。

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