次男が部活がオフだったので、スマホを買い替えにお店に行った。
私たちが店員さんと話をしていると、
一人のおばあさんが入ってきて、
いきなり私たちの話している店員さんに話しかけはじめた。
店員さんも、私たちもびっくり。
おばあさんは店員さんに一方的に話しはじめた。
旦那さんがそこのお店で電話代が安くなると言われて
意味もわからずインターネット回線を申し込んだけれど、
結局は支払額が高くなっていた。
それを、旦那さんは「話が違うじゃないか。」と怒りはじめ、
「今解約すればお金がかからないと言われたから解約してこい。」
と言われたとのこと。
でも、よくよく話を聞いているとその料金についての文句というよりも、
旦那さんに対しての不満を店員さんにぶつけていた。
「自分が訳の分からないまま契約してきたのに、私に怒ってきて…。」
若い店員さんはあからさまに嫌な顔をしていた。
そして「担当者を呼びますので、順番でお待ちください。」と言った。
けれど、そんな声も聞こえないようで怒りをぶつけ続けていた。
怒り心頭ってこういうことね、という感じ。
つまりは今まではインターネットの料金と携帯料金は別のところから請求されていたのが、
携帯会社からまとめて請求されるようになったことで高くなったように見えるけれど、
結局のところは安くなっているということだった。
大きい声で話されるので、全てが丸聞こえ(苦笑)
「それでも、そういう仕組みが年寄りには分かりづらいからこんなことに…。」
と、何かしらに怒りをぶつけたいらしく、
かわいそうに、しばらく担当の店員さんはそのお怒りに付き合わせれていた。
夫婦間だけでなく他人をも巻き込んだ怒りの循環。
いやだね〜。
私は、そのおばあさんを見て考えていた。
旦那さんは今までも多分そんな風に理不尽にも自分の怒りを
おばあさんにぶつけてきたのだろう。
やたらと「〇〇円が〇〇円で〇〇円も高くなってて…。」
と細かく話されていたので、お金に関してきっちりされている方なんだな。
もしかしたら、お金に不安があるかもしれない。
そして、誰かにこの怒りを聞いて欲しかったんだろう。
旦那さんは旦那さんで、自分で契約しておきながら自ら解約に行くのは
なんかカッコ悪いとでも思ったのだろう。
それが怒りという感情に変わったのか。
「怒り」って、感情はなぜ起こる?
この方の場合は、旦那さんが理不尽な理由で責めてくる悲しみ、辛さ。
そして、自分を理解してもらえない寂しさ、苦しさ。
「自分を大切にしてもらえていない。」
「自分をわかってもらえない。」
という思いからなんだと思う。
おそらく旦那さんもそういう思いがあるのではないか。
この怒りの循環、止めるには?
この怒りの原因になる感情を見ていかないことには止まらないだろう。
Photo by Tuana-Ela Dinler on Unsplash
そして、ちょっと不謹慎だけれでこんなことも思った。
こんな風に「自分を大切にしてもらえなかった。わかってもらえなかった。」
という思いでこの世を去ることになるなんて、
あまりに悲しいことだ。
その思いを解消して
「この世での学びも悪くなかった。ありがとう。」
と思って次の世界へ旅立っていってほしい。
これからますます高齢化社会になっていく日本。
どうせ長生きするなら、自分も幸せな時間が長い方がいいし、
多くの人にそうであってほしいと思う。
「ターミナルケアがしたい」という思いは変わらないけれど、
その少し前から何かケアができたらいいのかな。
偶然居合せたおばあさんの怒りから、いろんなことを考えさせられた。
何か自分では気づけないモヤモヤした感情を抱えている方。
そんな思いにしっかり向き合ってみたいと思えたなら、
ご連絡ください。じっくりお付き合いします。
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